湿った夏の始まり/aiko 全曲レビュー

全曲レビュー

これ好きな人は

これもどうぞという曲はやじるしの先に記載してます

 

メジャー13枚目のアルバム
全作詞作曲は「AIKO」(大文字)

 

 


1. 格好いいな 

 

編曲:島田昌典  4:54

怒涛のストリングス&リードピアノでミドルテンポで始まる1曲目として超王道タイプ

ディスってないよ、むしろこれがいいんで…

 

少し切なさを感じるメロディーラインで

2001年発売のアルバム『夏服』の1曲目”飛行機”を彷彿させる

『夏服』もこのアルバム同様に6月リリースで比較的失恋の曲が多い気がする

aikoの夏アルバムは

夏に向けて盛り上がるぜ!!というより

はぁ…まわりはあんなに浮かれてるのに私の夏なんて…

っていう諦めとか憂鬱な気持ちがこもったものが多いと思う

このアルバムもそんな感じなんだろうなっていう予感をさせるそんな1曲目

 

あたしの泣いた顔はブス それを見る笑った顔もかっこいいな

というaiko史に残るネガティブワードが飛び出て胸がざわつく

 →飛行機 You&Me both

 

2. ハナガサイタ

 

編曲:OSTER project  4:20

アルバム内に必ず1曲はいれないといけないライブ用の曲

テレビでも歌ってて攻めるな~と思った

他のアーティストでテレビでアルバム曲歌う人なんてかなり少ないのに

ファンだけで視聴率がとれるのか、

aikoが元気に走りまわる絵面に需要があって放映してるのか…

 →二人 運命


3. 「ストロー」(38th シングル)

 

編曲:OSTER project  4:54

発表されたときラジオやテレビや各所でかなり取り上げられてた印象。

確認したら2016年まではほぼ1年で2回シングルを発表してたのを

それ以降は年1回くらいにペースが落ちてるんですね、なる~

君にいいことがあるように今日は赤いストローさしてあげる

君にいいことがあるように あるように あるように

「さしてあげる」っていう言葉のせいか

あるように…あるように…が呪いの言葉みたいに聞こえて最高ですね

椎名林檎”愛妻家の朝食”っぽさがある(ないか

 

2サビで歌詞の乗せ方をガラッと変えてるのも大変良い

 

この曲については考えがまとまらないけど

明確に別れを読み取れる描写が特にないのに

もう終わりかけている二人なのか?と思わせるワードチョイスになっている気がする

一方でこの曲は最高に幸せな同棲生活をしている二人の曲です!と思う人もいるかもしれないし

意外と奥深い気がする

 

→プラマイ あたしの向こう

 

4. あなたは

 

編曲:川嶋可能  4:37

aikoの"あなた"シリーズ

トランペットの柔らかい音とギターの絡みが特徴的な曲

失礼なこと言うけど

この曲の歌詞もメロディーも

今までの曲から引っ張ってきてつなぎ合わせたみたいで個人的には良さがわからなかった

だからなんかしらの存在価値を出すために演奏面で工夫したのかな

→夢のダンス


5. 恋をしたのは (36th シングル)

 

編曲:川嶋可能  6:00

聲の形』の映画のエンディング

映画主題歌らしく

後半に向けてがんがん盛り上げていくミドルテンポバラード

最後はしっとりピアノで終わらせて映画館できいたら泣いちゃうんだろうな

→四月の雨 KissHug スター 映画シリーズ


6. ドライブモード

 

編曲:OSTER project  3:37

ドライブっていうだけあって軽快な曲調で楽しい

なんか付き合う前にドライブデートしてるような

そんなシチュエーションなんですかね

笑ってるの?怒ってる?

あぁ楽しい あぁ少し好き

こんなん絶対怒ってない、ええやん楽しそうで

 

けっこう謎歌詞が多いので邪推してしまう

一時停止で点滅したあの車とどっちが先か

道路塞いで勘違いするほど話したら まさか子供になった

????

→白い服黒い服


7. 愛は勝手

 

編曲:OSTER project  5:30

 シャッフルビートに

ギターのワウとエレピがのってて心地よいですね

感想のaikoスキャットとギターソロの掛け合いも嬉しい

ちょっとサビの高音がきつそう

→恋道?


8. 夜空綺麗

 

川嶋可能 5:05

イントロのストリングスと歌の掛け合いが不協和音ぎりぎりな感じでぞわっとする

こういう曲は個人的には大好きなんだけど

ライブ映えしないからか比較的わすれられがちな気かする

アルバム『暁のラブレター』『夢の中のまっすぐな道』の空気が感じられる一曲

 

粗探しするつもりはないけど

高音がきつそうで2回目サビの最後声かすれているようにきこえる

自分のイヤホンが耐えれてないだけ?

 

→赤いランプ 彼の落書き


9. 予告 (37th シングル)

 

編曲:OSTER project 3:55

トットゥル(打ちづらい)を売り文句に

”ストロー”同様プロモーションにがっつり力いれてた印象の曲

 

でもこれ仮にたくさんの人に聞かれたとして

”カブトムシ”みたいにカラオケで女の子が歌おうとした日には

大火傷する超難関曲では?

サビ終わりで

きっとあたしのあたしが知っている

下に下がっていく部分とか

Cメロの

ある日の続き 上を向く前を向く

の上がったり下がったりからの

突然思い出して息を吸い声を吐く

息継ぎ無しで突然の3連符がくるところなどは

熟練のベイビーピーナッツ達も苦労した事でしょう…

→milk もっと

 

10. あたしのせい

 

編曲:川嶋可能  4:25

「あたし」シリーズ

最近のアルバムで1曲あるかないか

管楽器使用のアップテンポなスカ枠

 

失恋して自分を反省するような内容で

aikoの曲(とくに初期)ではありがちな設定だけど他のアーティストではあまりみない内容

後悔はあたしのせい

とかシンガーソングライターっぽくて良いですよね

→夢見る隙間 遊園地


11. うん。

 

編曲:OSTER project  5:47

短めな小休憩曲と思いきや

サビでビッグバンドが登場して派手な音になる

ラストサビでのナイロンギター?も粋

最後のスキャットaikoの新境地

ジャズや

→ずっと近くに 夢のダンス


12. 宇宙で息をして

 

編曲:OSTER project  5:30

”うん。”に引き続きハイトーン裏声がけっこう多めこういう歌い方これから増えそう

4つ打ちの素直な曲だと思う

意外とこのタイプの曲少ない?

→夏にマフラー


13.だから

 

編曲:島田昌典  4:49

アルバムラストで安定のバラード

またこういうタイプの曲か~と思うけどライブなんかできくと予想外にぐっときてしまいそう

サビに前のめりでなだれ込む感じが良い

→スター 自転車 約束

 

タイアップ

 

楽曲 タイアップ 起用年
「ストロー」 TBS系情報バラエティ番組『王様のブランチ』テーマソング 2018年
「恋をしたのは」 映画『聲の形』主題歌 2016年
脚注